第2話
プログラミングをやると算数が伸びる!?
「楽しい!」は、こどものセンサー
先を見通せない21世紀を柔軟に生き抜くには、このような幼少期の「土台」づくりが大切です。今回は、その土台づくりに欠かせないと思っていることをお伝えしたいと思います。
「楽しい」は学びの原動力
幼少期の「土台」づくりに欠かせないもの、それは楽しむことです。
楽しいという気持ちは、その子にとってのセンサーです。今、これがやりたい。これが楽しい。この楽しいという感情が、好奇心などにつながりその子に必要な学びとしての大切な原動力となります。
例えば、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスやGoogleの共同創業者セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、そしてFacebookの創業者マーク・ザッカーバーグなど現代を代表するテクノロジー企業の創業者たちは、幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたことが有名です。
そのモンテッソーリ教育もこども達が自発的な活動に好きなだけ取り組むことを尊重していて、好奇心の赴くままにこどもが自ら成長しようとするのを手伝うことが特徴だと言われています。モンテッソーリ教育では敏感期というそうですが、「ある特定の機能」を成長させるために「特別な感受性」を持つことに注目しています。
マーク・ザッカーバーグは、10代の頃に新しいことが好きな彼の父親が当時珍しかったパソコンを買ったことがきっかけでプログラミングが好きになりました。彼の父親は本気で興味を持ったことは全力で応援する方針だったため、プログラミングの家庭教師までつけてくれたそうです。そして楽しいというセンサーに反応したマーク少年は、見事プログラミングの敏感期にハマりその後の成長の土台となったのです。
日頃から成長ポイントを観察しよう!
ひとりひとりのこども達をよく観察しているとあるときに急に関心を持ち始める時期があるのがわかります。その時にすかさずその環境を用意するということが「土台」づくりに必要なことではないでしょうか? そんなこども達は好奇心を刺激されながら、楽しく学ぶことによって自発心も育っていきます。日頃からよく観察することを心掛けたいですね。
右高英一
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